女性の健康と美容のための鍼灸マッサージサロン La Domani (ラ・ドマーニ)の高嶋です。
「最近美容師さんに抜け毛が多くなったねって言われたんです。どうしたらいいですか?」
40代に入った患者さまに質問されました。
東洋医学では、抜け毛や白髪といった髪のトラブルは、腎に関係していると考えます。
腎というと、西洋医学の腎臓を思い浮かべますよね。体の中の水分から、水溶性の毒をろ過して排出する役割があります。
東洋医学的な腎は、もちろん水分代謝の役割をするのですが、もう1つ重要な役割をします。それは、成長・成熟・老化に関わる生命エネルギーを貯蔵しておく、という役割です。
腎に蓄えられたこの生命エネルギーを、「腎精」といいます。腎精が盛んになることによって身体が成長し、腎精が衰えることにより身体は老化します。
東洋医学では、女性は7の倍数の年齢で変化するという考え方があります。7歳で歯が生え変わり、14歳で 初潮を迎え、21歳で子供を産める体になります。28歳で腎精のピークを迎えると、そこからは徐々に衰え始めるのです。
そして、7×7=49歳で閉経を迎えます。
腎精の衰えによって、私たちの体にはさまざまな変化が表れてきます。
その変化が顕著に現れるのは、男性では前立腺、女性では子宮や卵巣です。
腎精が衰えると、尿もれをしたり、耳の聞こえが悪くなったり、骨や歯ももろくなってきます。髪にも薄毛や抜け毛、白髪といったトラブルが起きてきます。
シワや肌荒れもそうですね。
身体だけではなく、心にも変化が起きてきます。
不安感ややる気のなさ、新しいことを始めることへの躊躇など、心が弱くなってしまいます。特に女性は更年期に入るとこの傾向が強く現れます。
若々しさを保つ腎精は、年齢とともに減少していくのは仕方がないことです。
女性は49歳、男性は8の倍数の56歳を境に、一気に腎精がパワーダウンします。
でもそれを手をこまねいて見ているわけにはいきません!
なんせ現代は、人生100歳時代ですから!
腎精をチャージして、パワーダウンの曲線を緩やかにしましょう!
明日はその方法をお教えします(╹◡╹)